木質ハイブリッド構造物

木質ハイブリッド構造物

木質ハイブリッド構造物:コンクリート構造物の上に木造構造物を建てる

日本の将来にとって木材とコンクリート・スチール材を合わせて使った構造物は大きな
メリットをもたらすことでしょう。その中には下の階(あるいは駐車施設のように複数階)をコンクリートで建設し、その上にエネルギー効率の良い木材を使った構造物を建てる
方法があります。

ヨーロッパでは下の階をコンクリートで建設することで最大で6階・7階建ての木造構造物の建設に成功しています。

これらのハイブリッド構造物はコンクリート構造の階を店やオフィスなどの商空間にし、木造の階を居住スペースにする際に最適です。特定の条件下ではこのようなハイブリッド構造物が最も実用的・効率的で、低コストの選択である場合があります

木質ハイブリッド構造物:コンクリート構造物に木材を使った壁を組み込む

日本の耐火基準では最大で6階建てのコンクリート構造物に木材を使った充填壁・外壁を組み込むことが認められています。近い将来基準が見直される可能性が高く、その場合
居住・オフィス用、また特定の工場や貯蔵施設では7階建ての構造物まで同様の建築方法を使うことができるようになります。ヨーロッパ北部では高いコスト効率性を維持したまま同様の建築方法で最大で20階建ての構造物が何年にも渡り建設されています。エネルギー効率に関する建築基準が年々厳しくなっていることがその背景にあります。

木材を使った充填壁・外壁はその壁自体にかかる重みと、風や地震による負荷のみに
耐えればよいので軽量で構築することができます。工場であらかじめ構築する、
あるいは建築現場で組み立てることも可能です。壁の厚みが比較的薄いにも関わらず
断熱性が高く、従来のコンクリート・レンガ・スチール構造物よりもエネルギー効率を
飛躍的に向上できます。

コンクリート・スチール構造物の内壁(間仕切り壁)に木材を使うことで設計の際の自由度が増します。例えば各フロアのレイアウトや耐火安全性・遮音性の確保、改修の際など自由な設計が可能になります。木材を使った充填壁・内壁は移動が容易で軽量であり、様々なインテリアのニーズに対応することができます。アパートの仕切り壁の耐火・遮音基準を満たすこともできます。木材を使った仕切り壁は最大で18階建ての構造物まで使用が可能です。

木材を使った外壁・充填壁の主なメリットは以下の通りです:

  • 優れた断熱効果とエネルギーの節約能力
  • 壁の厚みを薄くできるため居住スペースが平均して2%ほど拡大できます。
  • 工場であらかじめ構築することで建設にかかる時間を短縮できます。
  • 土台への負荷を軽減します。
  • 耐震性を向上できます。
複数階のコンクリート構造物の上に軽量の木材を使った複数階構造物を建設(ヨーロッパ)
複数階のコンクリート構造物とあらかじめ加工された木材を使った外壁・充填壁パネルの組立(ヨーロッパ)