オウシュウトウヒ

オウシュウトウヒ

学名:Picea abies
他の名称:ホワイトウッド、ノルウェースプルース

総記

ヨーロッパ大陸に広く生息している木の種類で、木材としての重要性が高いです。成木の幹は円形でまっすぐに伸び、高さ30m(最大で55m)、直径60cm(最大で1.5m)になります。

木の特徴

色はクリームホワイト、薄黄色、赤茶色です。心材と辺材の見た目に違いはありません。木目は柾目で、きめ(texture)は平均的です。樹脂道が比較的よく見られます。木材は柔らかく、軽量で、中程度の密度を持ちます。強度は良いです。.
鋸挽きをはじめとした加工・組み立てが行いやすいです。釘打ちの際に多少裂けやすいです。

主要用途

オウシュウトウヒは屋内外の構造用に使われることが多く、ヨーロッパでは重要な建築材・建設材です。また装飾用合板・張り板や、住宅・
工場のフローリング、大工用品全般、インテリア建築、外部建具などに使われます。
中央・東ヨーロッパ産のオウシュウトウヒは音響性能が非常に高く、ピアノの響板や
バイオリン・ギターの表板など楽器を作る際に使われます。

物理的特性
密度(含水率12%の場合): 441 kg⁄m3
T繊維方向全収縮率: 0.3 %
半径方向全収縮率: 3.6 %
接線方向全収縮率: 7.8 %
平衡含水率
(20°C/相対湿度37%の場合):
7.0 %
平衡含水率
(20°C/相対湿度83%の場合):
16.4 %
機械的性質
曲げ弾性率: 12500 N⁄mm2
曲げ破壊係数: 77 N⁄mm2
引張強度: 95 N⁄mm2
圧縮強度: 44 N⁄mm2
繊維垂直方向のブリネル硬さ: 44 N⁄mm2
ジャンカ硬さ: 1.6 kN
釘引抜力: 5.5 N⁄mm2
N耐久性と防腐剤等処理の行い易さ(ヨーロッパ耐腐性能規格EN 350-2に基づく)
菌類: Class 4 (僅かな耐腐性能)
乾材害虫: 侵食されやすい
シロアリ: Class S (侵食されやすい)
防腐剤等処理の行い易さ: 3-4 (透水性が低い-透水性が極めて低い)

耐久性は成木の心材に基づいています。辺材は菌類・
害虫への耐久性が無いものと考えます。