環境改善

ライフサイクルアセスメントが示す木造構造物の環境への影響の小ささ

世界各国政府の再利用、ゴミ処理、製品製造の環境への影響やエネルギー排出への関心が高まっています。そのため建設の際の建築基準においても持続可能性が要求されるようになっています。国によってはそれが努力義務でなく、法律として義務付けられています。そのため建築材などについてもその製造・使用・廃棄・再利用などの各段階における環境への影響を評価する必要性が生じました。

1 - 木材についてもライフサイクルアセスメント(LCA)を通し、木材の製造、使用、そして再利用に至るまでの各段階について詳細に評価されています。例えば製造段階であれば伐採・製造・建設現場への運搬・建設について、使用段階であればエネルギー消費量・断熱効果・メンテナンスについて、再利用段階であれば再利用・再生利用・廃棄についてそれぞれ
評価されます。

それによりデザイナーや設計者、顧客や建設業者は、それぞれが選び使用する建築材の環境への影響を正確に把握することができます。その情報をもとに、より持続可能な構造物をつくることを可能にする建築材を選ぶことができます。

LCAは木材、スチール、コンクリートなどの建築材の環境への影響を評価するために広く使われるようになりました。いずれの評価においても、木材は他の建築材に比べ大気・
水質汚染をもたらす度合いが低く、製造・使用・廃棄・再利用の各段階で使用されるエネルギーが少なく、CO2排出量が少ないと結論付けられました。

ホールライフコスティング(WLC)が示す木材のコスト効率の良さ

WLCは製品あるいはプロジェクトの任意の期間におけるコストを評価する手法として広く使われています。その製品・プロジェクトに関するすべての財務要因を考慮し、算出されます。初期資本・費用から将来の運営コスト、廃棄コストまでを含むものです。WLCとLCAという詳細な経済・環境評価を行うことで、効果的な意思決定と建築材調達戦略の確立が容易になります。

 

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